Shallow And Wide

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SandiskとPROGRADE DIGITALのSDカードを使ってみた

数年ぶりに新しいSDカードを購入してみました。
今回はそのレビューです。

その時は突然に・・・

突然のエラー表示

8月のある日、いつも通りD7200で撮影していたところ、

「このメモリーカードは壊れている可能性があるため、使用できません。」

との表示がカメラの液晶に表示され、撮影も写真の確認も出来なくなりました。
幸い、iMacに差し込むとSDカードは認識され、撮影していた写真データも救出することができました。
また、再フォーマットすると、SDカードも再びカメラで使えるようになりました。

そうは言うものの、エラーが再発し、撮影データ破損されては困ります。
そこで、約3年半振りにSDカードを新調してみることにしました。

これまで愛用していたSDカード

これまで、私が愛用しているD7200ではTrancsendの64GBSDカードを使用していました。
https://www.amazon.co.jp/dp/B00J3KA814/ref=cm_sw_r_cp_tai_PmiHDbRFMZCZY

Amazonで確認してみると、購入したのは、2015年12月。
4年弱も使用していたようです。
これまで、書き込みエラーもなく、快調に使用できてました。

購入したSDカードは2枚

今回購入したSDカードは、SandiskとPROGRADE DIGITALのSDカードそれぞれ1枚ずつ、合計2枚購入しました。
購入したものはこちら。

SandiskのSDカード

SandiskのSDカードには5種類のグレードがある

SandiskのSDカードは、上位から順に

Extreme Pro > Extreme Plus > Extreme > Ultra Plus > 無印

となっています。
今回購入したものは、真ん中のExtremeシリーズの128GBを購入しました。

容量によって性能が若干違う

Extremeシリーズ、実は、容量によって性能が違います。

読み込み速度は、どの容量でも、90MB/秒ですが、
書き込み速度が違います。

16GB・32GB・64GBは、40MB/秒
128GB・256GBは、60MB/秒
違いがあります。

これまで、私が使っていたTranscendのSDカードは、
読み込み90MB/秒・書き込み60MB/秒であったため、同じ水準を維持したかったのです。
一眼レフカメラを使うにあたっては、書き込み速度が重要です。
そこで、今回は128GBモデルを選びました。

家電量販店の半額の値段

今回、Extremeシリーズの128GB「SDSDXVF-128G-EPK」
をAmazonで購入しました。
お値段なんと、4,280円

同じExtremeシリーズの128GBをヨドバシで調べてみると、 税込9,980円。

値段が違いすぎて、Amazonのものは偽物を思ってしまうほど。
そうは言うものの、「この商品は、Amazon.co.jpが販売、発送します」
の表示があります。

なぜこんなにも値段が違うのか・・・・

仕様や保証が家電量販店で販売されているものと微妙に違う

実は、家電量販店で販売されているものと微妙に違います。

型番が違う

今回、私がAmazonで購入したものは
「SDSDXVF-128G-EPK」

一方、ヨドバシなどの家電量販店で販売されているものは 「SDSDXVF-128G-JNJIP」

同じExtremeシリーズでも微妙に違います。

パッケージが違う

家電量販店で販売されているものは、紙製の台紙の中にSDカードとケースが入っています。
しかし、こちらには台紙はありません。
簡易的な封筒の中にSDカードとケースが入れられて送られてきます。

保証内容が違う

ここが一番重要なポイントだと思います。

家電量販店で販売されているものは、「無期限保証」
一方、今回私がAmazonで購入したものは、「販売店による30日間の初期不良対応のみ」

ということで、初期不良以外は対応してもらえません。
壊れたらお終いです。

以上のような点があり、安くなっているのだと思われます。

開封の儀

まずはパッケージです。

The シンプル。外側に別の梱包があったとかはなく、封筒で届きました。
もちろん正規品です。


その封筒に入っていたものは、これだけでした。
SDカードの外に箱が付いているとかはありません。


画像では分かりにくいですが、上品な金色です。

PROGRADE DIGITALのSDカード

もう1枚購入しました。
PROGRADE DIGITALの64GBSDカードです。

PROGRADE DIGITALとは

中国企業に買収されてしまったメモリーカードブランド「Lexar」の元副社長とエンジニアが立ち上げたメモリーカードブランドです。
デジタル一眼レフカメラや、シネマカメラでの使用にターゲットを当てているようです。
そのことから、出荷前に全品検査を実施するなど、他社よりも品質には拘り抜いている会社です。

SDカードのグレードは2種類

読み込み300MB/秒・書き込み250MB/秒を誇る上位モデルの「コバルト」
コバルトよりも、若干性能を落として安価にした
読み込み250MB/秒・書き込み130MB/秒を誇る下位モデルの「ゴールド」
の2種類があります。

速度を見て分かる通り、どちらも、UHS-II対応モデルです。
そのため、性能を最大限引き出すには、UHS-II対応の機器が必要になります。

今回購入したのは、下位モデルのゴールドモデルです。

開封の儀


大きく見えますが、普通のSDカードのケースの外側に写真のようにパッケージが付いているだけです。
SDカードケースサイズしかないので、実際は非常に小さいです。


違う角度から。パッケージがカッコいいです。


入っているものはこれだけです。


ケースを開けてみました。
パッケージも非常にかっこいいです。
安っぽくなく、なんとなくプロ仕様みたいな雰囲気があります。


SDカードを並べてみました。
左から、これまで使っていたTranscendの64GB、上で先に紹介したSandiskのExtreme128GB、PROGRADE DIGITALの64GBゴールドです。


裏面です。
PROGRADE DIGITALのカードだけ、UHS-II対応のため、左側2つと比較して端子部分が多くなっています。
また、Transcend・PROGRADE DIGITALは台湾製、Sandiskは中国製でした。

PROGRADE DIGITALのSDカードは他のレビューを確認した限り、韓国製しか見つけきれなかったのですが、台湾製でした。いい意味で裏切られました。

スピードテストしてみました

今回、購入したカードのスピードテストをしてみました。
上にも書いてますが、2枚のSDカードの読み込み・書き込みのカタログスペックは以下の通りです。

SDカード 最大読み込み速度 最大書き込み速度
Sandisk Extreme 128GB 90MB/秒 60MB/秒
PROGRADE DIGITAL 64GB ゴールド 250MB/秒 130MB/秒

測定環境

測定環境は、次の通りです。

  • iMac 2019 (27インチ)(macOS 10.14.3)
  • Blackmagic Disk Speed Test

ご注意!
外付けのSDカードリーダーを使用していないため、UHS-II非対応のiMac内蔵SDカードリーダーでテストしています。
従って、PROGRADE DIGITAL 64GB ゴールドは、UHS-II非対応環境で使ったらどうなるかという結果になります。
他のレビューを見る限り、UHS-IIに対応したカードリーダーを使用すると、もっと速い速度が出るようです。

Sandisk Extereme 128GBの結果


カタログスペック通りの結果が出ました。
安いし中国製だから期待していなかったのですが、驚きました。
中のチップが日本製なだけ、良いものですね。

PROGRADE DIGITAL 64GB ゴールドの結果


こちらも、UHS-I環境のほぼ最大スペックが出ました。
UHS-II対応のSDカードリーダーを使えば、カードの本来のスペックが出るようです。

まとめ

新しいSDカード2枚を買いましたが、どちらも非常に良く、満足できるものでした。
「SDカードは基本的にカタログ値の最大スペックなんて出ないもの」と思っていましたが、2枚のSDカードに良い意味で裏切られました。

おすすめは?

2枚のうちどちらをお勧めするかと言われると、使う環境に依存すると思います。
UHS-II対応機器を使わないという人には、SandiskのExtremeで充分だとおもいます。
UHS-II対応機器を使う人、将来的に使うかもしれない人には、PROGRADE DIGITAL ゴールドシリーズが安価でおすすめです。