Shallow And Wide

Gadget, Camera, Airplane, etc.===Written By Koishi

Shallow And Wide

NASを買ってみた 機種選定編

11月は結構記事書いてたんですが、まさかまさかの12月1本目の記事・・・ と行きたかったのですが、結局、公開が年明けの1月に・・・・・
さぼってた訳ではありません(笑)

大型出費ばっかりしていますが、NASを購入してみました。
機種選定編・開封編・設定編の3本立ての予定です。
今回は、1本目の機種選定編です。

NASとは??

外付けHDDは非常に一般的になりましたが、NASはそんなに一般的なものでは無いと思いますので、NASとは何かを軽く解説します。

NASという言葉の定義

NASとは・・・
N(etwork) A(tattched) S(torage)
の略称です。
簡単に日本語訳すると、「ネットワークに取り付けられた記憶装置」
というところでしょうか。

もっと簡単にすると 「ルーターに付けられたHDD」といったところでしょう。
ここまで簡単にするとなんとなくイメージが湧くと思います。
外付けHDDをパソコンに繋げる代わりにルーターに繋げるということです。

NASは色々な端末からアクセスできる。

外付けHDDは、繋げたパソコンからしかデータにアクセスできませんが、
NASは同じネットワーク内にあるパソコンやスマホ、タブレットなど様々な端末からアクセスできます。
さらに、外部からのアクセスに対応しているNASであれば、外出先からもデータにアクセスできます。
同じネットワーク内とは、(色んなことを細かく設定しないといけない場合もありますが、すごーく簡単に分かりやすく書くと)同じルーターに繋いでいる(無線接続で言えば、同じWi-Fiネットワークに繋いでいる)ということです。
NASにアクセスする端末のルーターへの接続方法は、有線でも無線でもどちらでも構いません。同じネットワーク内にあればOKです。

なぜNASを購入したのか

で、私がなぜNASを購入したかです。私が兼ねてからやってみたことが2つありました。

どこからでも同じデータにアクセスしたい

仕事の都合上、単身赴任で大阪と福岡を行ったり来たりしてます。
どちらの自宅に居ても、一眼レフで撮影したデータや資料、バックアップなどにアクセス出来たらいいなと思っていました。

膨大な写真データの自動整理が欲しい

NASはデータストレージ以外にも機能がたくさんあります。
ストレージというよりは、むしろファイルサーバに近く、パソコンとほぼ変わりません。
NAS内部はLinux OSで制御されているものが多いようです。

私の怠けでしかないのですが、これまで撮影した膨大な写真データを整理するのが、最近億劫になってしまいました。(元々だろというツッコミは無しで)
今のiOSの写真Appには自動で写真を分析し、整理してくれる機能が付いています。
この機能を使い出して以来、膨大な写真データ全てを自動で分析し整理してくれる機能が欲しくなりました。

このようなことはクラウドでしか実現できないだろとか考えていたのですが、実現できるNASがありました。

SynologyのNAS

上記の2つを実現できるNASを発見してしまいました。
Synologyが販売しているNASです。

Synologyとは??

台湾の会社です。詳しくは公式サイトを見たほうが早そうです。

Quickconnect機能などを利用しどこからでもアクセス可能

簡単な設定(面倒な設定なし)で、単身赴任先にいても自宅にいてもどこからでもNASに入れたデータにアクセスできます。
パソコン以外にも、専用のアプリを用いて、スマホからもアクセスできます。

Quickconnect機能とは

Synologyの日本代理店であるASK社のFAQが分かりやすいです。

簡単に言うと、利用者はSynologyの中継サーバにアクセスすることで、NASと簡単に接続できるということです。

図にするとこんな感じでしょうか。

ん?Synologyの中継サーバにデータ保存されるんじゃ??

という疑問も湧きますが、中継サーバは接続を中継しているだけで、データは保持しないということです。
信じるか信じないかは皆さん次第ですが・・・

補足:Synologyの中継サーバがどこにあるか調べられた企業様があるようです。

機種をどうするか

で、機種をどうするかです。
SynologyのNASは、HDD1台搭載モデルから数十台搭載できるモデルまで非常に多くあります。
また、金額も様々です。

NASに求める条件

前章と被るところもありますが、こんな感じですかね。

  1. 価格は、NAS本体とHDD合計で5万円程度
  2. 搭載HDDは、2台以上、かつ、NAS用HDD
  3. Synology Moments(前章の写真を自動分析してくれるNAS内のソフト)がフル機能で使えること
  4. 外出先からNASにアクセスできること
SynologyのNASはHDD別売り

日本メーカーのBuffaloやI-O DATAが発売しているNASは、HDDが予め入れられた状態で売られています。
しかし、NASメーカーとして人気のある、SynologyやQNAP NetgearなどはNAS本体のみ発売しており、NASに搭載するHDDは、別に購入する必要があります。
そのため、NAS本体の機種を選ぶ作業・搭載するHDDを選ぶ作業という2つの作業が必要になります。
ここらへんは、ガジェットが趣味じゃない人にとってみたら、少し難易度が高いかもしれません。
しかし、NASを長く使っていく上では、容量を増やしたくなった時やHDDが故障した時などのことを考えると、HDD別売りのほうが後々良いと思います。
(BuffaloやI-O DATAも交換用の専用HDDを発売していますが、特別なHDDを使用していないにも関わらず、HDDの市場価格と比較すると非常に高価です。)

Synology Moments がフル機能で使えるとは??

Synology Momentsは、写真に写っている内容をNAS内部で自動で解析して整理してくれるソフトウェアなのですが、対応機種の中には、顔認識のみできて、物体やイベント(Synology社では「題材」と言っています)を認識できない機種があります。
ここでは、「顔認識のみではなく、物体やイベントも認識できること」をフル機能と定義します。
詳しくはこちらを参照を

NAS本体はDS218+に決定

Synology Momentsがフル機能で使え、2台以上のHDDを搭載でき、市場価格が5万円以下の現行機種を並べてみます。

機種 価格.com最安値
DS418play ¥ 46,738
DS718+ ¥ 40,566
DS418 ¥ 38,319
DS218+ ¥31,141
DS418j ¥ 30,991
DS218 ¥26,735
DS218play ¥23,564

SynologyのNASの型番は、殆どの機種で、
「搭載可能HDD数+年度+グレード」 というようになっています。

搭載可能HDD数は、後から別売りの外付けベイで増やせる分も込みの表示です。
ですので、DS718は、別売りの外付けベイを使用して最大7台まで搭載可能なだけであって、本体に最初から搭載できるHDD数は2台です。

グレードは良い順に、+>無印>play>j の順番になっています。

例えば、DS418jは、
HDDを4台まで搭載可能(4ベイ)・2018年モデル・グレードは最低のj となります。

で、予算5万円、HDD1台1万円位で計算すると、4ベイモデルは不可。
となると、2ベイが限界。
DS718+を選択すると、6万超えは確実・・・ すると、DS218シリーズの中から選択することに。
写真解析をNASにしてもらうことを考慮すると、性能が一番良いものがいいかな、ということで

DS218+に決定

HDDはSeagateのIronWolf 4TBに決定

機種が決まったところで、次は、搭載HDDです。

容量は、これまで使っていた外付HDDが2TBなので、4TB以上ということで、予算の都合上、最低限の4TBに。

HDDの種類なのですが、様々な記事とこれまでの実績を考え、Western DigitalのNAS用HDD「WD RED」にする予定だったのですが・・・

WD HDD 内蔵ハードディスク 3.5インチ 4TB WD Red NAS用 WD40EFRX-RT2 5400rpm 3年保証

WD HDD 内蔵ハードディスク 3.5インチ 4TB WD Red NAS用 WD40EFRX-RT2 5400rpm 3年保証

たまたま立ち寄った「ツクモ福岡店」で
SeagateのNAS用HDD「IronWolf」の4TBが ¥11,318(税込)なのを発見・・・・ 価格.comの最安値よりも¥ 1,000以上安い・・・
さらに、購入当時、Seagateが¥ 1,000キャッシュバックキャンペーンも実施中・・・

この時のWD RED 4TBの価格.comの最安値が1万5千円台

WDとSeagateで2台合計1万円の差額が出る・・・・
これはでかい・・・

さらに、SynologyのNASかつSeagateのHDDなら、S.M.A.R.Tに加えて、SeagateのHDD専用のHDDの健康状態を測る機能が使えるらしい・・・

ということで、WDではなく
SeagateのIronWolf 4TB を買ってしまいました(笑)
壊れないことを祈るだけですね(笑)

まとめ

ということで、今回は、NASとは何か?なぜNASが欲しくなったのか?機種はどうするか?ということを書いてきました。
これまでの記事で、確実に一番長いです。
最後まで読んでくださった方、ここまで読んでくださり大変ありがとうございました。

次回は、開封編を書きたいと思います。

補足

写真の自動分析機能は、クラウドストレージ各社も提供していますが、今回のNAS以外に検討した、「Googleフォト」と「Onedrive」について補足で書いておきます。

Googleフォトはどうなのか

写真データの自動分析と整理機能として有名なものに、Googleフォトがあります。
様々なところにレビューがあるように、非常に便利なようですが・・・

  1. 自分の写真ライブラリはすでにTB(テラバイト)級
  2. 契約しているプロバイダの契約上、TB級をアップロードすることは不可能
  3. TB級なので、月額でストレージを借りることになる(しかも1TBとかいうレベルではないので、結構な金額が掛かることになる)
  4. アカウント凍結されたら全て終わり

という問題点が出てきました。

Onedriveはどうなのか

Googleフォトとほぼ同じ機能を提供しているクラウドストレージにMicrosoftのOnedriveもあります。
特に、Onedriveの自動でタグ付けしてくれる機能は、Googleフォト非常に面白そうだったんですが、Googleフォトと同じような問題点に加えて、こんなものを見つけてしまいました。

どうやら、Onedriveはサーバーでデータを暗号化せずに保管しているようです。

Onedrive for Business向けのこちらの記事によると

for Business向けは、サーバーでデータを暗号化して保管しているということです。

わざわざ、「for Business」向けのみに、このような記事をMicrosoftが書いていることを考えると、個人向けのOnedriveは暗号化せずにサーバーにデータを保管している、という人力検索はてなの内容は、あながち間違いではないかもしれません。